生まれて初めての話

社員の休日

どうも。おしゃべり関西人Kです。
今日もまた、映画の話です。

この記事を書いているのは11月なんですが、
先日、生まれて初めてゴジラ映画を見てきました。

山崎貴監督の話題作「ゴジラ-1.0」です。

ゴジラという存在は、もちろん日本に生まれたからには誰もが知る存在でしょう。
近年では、庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」も有名です。
昭和から始まった、日本のある意味伝統ともいえるゴジラ映画…。
この度、生まれて初めて見に行ってきました。

いやぁ…。ゴジラ、恐ろしい…。
あんなん来たらもう、私はおとなしく天を仰いで死を悟ります。
でもめちゃくちゃ神々しくてかっこいいんですよね…。
恐怖とかっこよさ、神々しさのバランスがえげつないです。

ゴジラ―1.0の「-1.0」は第二次世界大戦で0になった日本が、
ゴジラの襲来によってさらにマイナスの状況へと陥ってしまうという意味での「-1.0」です。
しかし、この「-1.0」という状況は、神木隆之介さん演じる主人公にも当てはまります。

<ゴジラ―1.0序盤あらすじ>
この物語の主人公敷島は、特攻隊員として飛行機に乗っていたところ
謎の機体不良にて大戸島に着陸をします。
この時、大戸島に従軍していた整備兵たちは敷島が特攻から逃げたことを悟ります。
機体はどこも、壊れてなどいなかったのです。
そうして大戸島でやりきれない思いを抱えて過ごす敷島のもとに、ついにゴジラが現れます。
圧倒的な力で島を蹂躙していくゴジラ。
今ならまだ倒せるかもしれない、と飛行機に積んでいる機銃を撃つよう、
整備兵の隊長は敷島に命令を下します。

しかし、整備兵たちをも蹂躙していくゴジラを前に、恐怖した敷島は銃を撃てません。

こうして、敷島は戦争から生き残り本土へ戻り、つらい戦後の日本を目の当たりにするのでした…。

と、なかなかハードなシーンからスタートするこの映画。
戦後という絶望的な状況に、さらに追い打ちをかけてくるゴジラという存在。
本土に戻った敷島は、とある出会いをきっかけに小さな幸せを積み上げていくのですが、
賽の河原か如くその幸せさえも蹴散らしていくのが、またゴジラという存在。

とにかく敷島に感情移入してみると終始つらい。とてもつらい。
ただその分、映画終盤における敷島の覚悟が胸に刺さる。
生きるんだ、と敷島と一緒に自分も前を向いて歩いて行ける。
大きなカタルシスを得られました。

そんな感じで、生まれて初めてのゴジラ映画体験はとても素晴らしいものでした。
戦時中活躍した巡洋艦など、艦隊を集める某ゲームを遊んでいた私にとって
そういった面でも楽しめる場面もありました。
軍オタの方にも評判いいみたいですね。

この記事が投稿されるころまでロングセラー公開になっているのか、
はたまたサブスク配信の開始を待たれているのか。

生きることに疲れてしまったとき、
前を向けないとき、
なにかが「-1.0」の状況に陥ってしまったとき、
もう一度見たいと思える映画でした。

もちろん、エンターテイメントとしても楽しめますよ!
映画はエンターテイメントですからね。

終わり